ゲーム廃人の隠れ家

ゲームに人生をささげている人が好きなものについて考えるブログ

「Horizon Zero Dawn」レビュー

3月9日発売の全世界待望

ゲリラゲームズ最新作「Horizon Zero Dawn」

クリアしましたのでレビューしていきます。

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よくあるストーリーだが完成度が高い

今作のストーリーの流れをざっくり説明すると

主人公のアーロイはノラ族の異端児として族の人間から差別を受けながら生活していた矢先、族の戦闘員になるための試練を受けることになる。だがその試練の最中に何者かに襲撃されアーロイは致命傷を受けることになります。生死をさまよう中でアーロイは"女神"の力によって奇跡的に回復し、その流れでノラ族の使者となりまだ見ぬ世界へと冒険をすることになります。なぜこの世界に機械の獣が現れたのか?アーロイは何者なのか?襲撃者の目的は?

というのがざっくりとしたストーリーとなります。

このストーリー自体はわりとよくあるものだなと思っていた身としてあんまり期待はしていなかったのですが、物語を進めていくうちになかなか面白い展開になっていて気が付いたら虜になってました。この手のストーリーラインって最近だとテンプレ化していて展開が読めるものでありあまり面白くないんですよ。でも今作のストーリーは良い意味でややこし過ぎてて理解するまでがちょっとばかり難しいんです。表面的に見れば簡単なのですが、完全に理解するにはゲーム内に存在するデータスポットと呼ばれるアイテムを読み取って理解するしかないでしょう。それほど今作のストーリーは丁寧に作られているのではないでしょうか。

そのストーリーを際立たせる演出

今作のストーリー自体面白いなと思っている身ですが、そのストーリーに花を添えるのが演出です。あんまりネタバレにならない程度に書きますが今作のオープニングなんかは圧巻という言葉がお似合いでしょう。まるで映画「某百獣の王」を彷彿とさせるような演出は今作の世界観をオープニングだけで説明することに成功しています。決してそれがパクリというわけではありませんが、その演出をオープニングで見せられちゃその後も期待しちゃいますよ。そんな期待を裏切ることもなくエンディングまで魅せてくれた私は終わってしまうのが恋しかったぐらいです。それほど今作の演出というのは燃えましたね。

崩れることのないゲームプレイのテンポ

オープンワールドRPGであることから今作は広い世界を冒険することになりますが、大抵のオープンワールドというのは毎度毎度同じ景色を見せられ冒険しても面白みがないんですよ。ですが今作の場合プレイヤー自身にはアーロイという主人公を通して新たな世界を発見させるという目的が与えられます。そんなアーロイは我々がよく知るものを知らないような人間です。例えばパソコンであったり、スマホであったり、それこそ我々の身近に存在する電子機器等はすべて知らないようなアーロイが突然未知の世界に身を任せるわけですから世界での発見1つ1つが新しい発見なわけですよ。そのアーロイの姿を見たプレイヤーも同時に新しい発見を体験できる。それがあって探索が非常に面白いと感じれるのです。

それに加えて今作のコアとなる部分である戦闘シーンも非常に面白いのです。しかもその戦闘がこの世界ではいつどこで起こるのかというのがわからない。自分が突然森を探索していたら罠に引っかかってステルス迷彩を搭載した「ストーカー」と呼ばれる機械獣が襲い掛かったり、砂漠地帯を走っていると突然鳥型の機械獣が襲い掛かったりとまさに弱肉強食な世界でサバイバルする感じが非常に面白かったです。戦闘自体が難しいわけでもなかったのでその点もゲームのテンポを崩さずうまくまとまったなと思います。それに加えて前述した演出が随所に存在するので気が付けばプレイに夢中になっていましたよ。

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コアとなる戦闘シーン

ではコアとなる戦闘シーンは正確にどうなのか?非常に面白いと前述しましたが実際戦闘はシンプルなように見えてかなり奥が深いというか思いのほかできることが多いなという印象です。なぜかというと主人公が使う武器は主に近接武器の槍と遠距離武器の弓です。その中にも種類がいくつかあるのですが槍だと弱攻撃、強攻撃、オーバーライドという敵をハックして味方にする主に3つの用途があります。対して弓はノーマルの矢、炎の矢、電撃の矢、氷の矢、部位破壊用の矢など様々なジャンルの矢が存在しており、皆さんの良く知る弓を弾いて矢を放つという具合に使います。ほかにも紐が付いた矢があり、これは罠を仕掛けるほかに敵に打ち込みそれを地面と固定し、敵の動きを封じるということができます。もちろんこの罠を仕掛ける矢にも属性が存在しており思いのほか自由度が高い戦闘が可能でした。

 

それに加え敵である機械獣には部位破壊という要素が存在しており、部位破壊をすることで敵の心臓部分が露出したり、武器が取り外されそれをこちらの武器とすることも可能です。この点戦闘に深みが出て常に考えつつ矢を放つのに面白みが生まれて、いかなる戦闘でもこの面白みがあったと感じます。例えばこんな感じ↓

 

そしてこの矢を放つという行為。個人的にこの行為そのものがかなり気持ちよかったです。矢の一つ一つが触っていて気持ちいと感じるのはなかなかすごいなと感じます。文面だけじゃわかりにくくて何を言っているんだと思われますが、これほんとにすごいんですよ。

戦闘前に罠を仕掛けて計画的に戦うも良し。

ごり押ししても良し。

ステルスで音もなく仕留めるも良し。

ほんとに自由な狩りを提供してくれる本作は純粋に楽しいと言える戦闘を楽しめるでしょう。

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生きている世界

オープンワールドとはいえ今作は荒廃した世界で弱肉強食の社会が存在しております。荒廃した世界というとイメージとして何もないというのがあるでしょう。ですが今作にはそういうことはありません。どういうことかというとこの世界には人間、動物、機械という主に3つの生き物が存在していてその中にもいくつかのグループがあります。そのグループもこの世界で生きるために試行錯誤して生存しています。動物は群れをなして草を食べ、人間はその動物を狩ってそれを食とする。というようにこの世界の各所で各々が生きるためにという目的のもとで様々な行為を行っています。

これらの行為をアーロイを通してプレイヤーは目撃することでプレイヤーは様々な感情を抱くことでしょう。これらの行為を観察するのもひとつ今作の楽しみでしょう。これもまた今作の飽きさせない工夫なのではないかと私は思います。

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フォトモード

最近のゲームではフォトモードというゲーム中の出来事を自分の好きなようなアングルからスクリーンショットを撮ることができるモードです。これに関しては説明するより見てもらったほうが早いのでいくつか貼っておきます。このような写真がいつでも好きな時に撮れます。しかもゲーム内の時間帯関係なく(これ重要)

仮に戦闘が昼だったとしても夜に設定して写真が撮れちゃいます。なかなかすごくないですか?

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残念だった部分

いまのところ良い部分をメインに書いてきましたが、残念だった部分もいくつかあります。

その一つとしてサブクエストの「狩場」これは自分のスキルを試すようなクエストで成果次第で報酬が変わるというのですが、その目標物が所定の位置にいなかったり、フィールドそのものがオープンなので目標物が簡単にどこかへ旅立ってしまうことがしばしば。このパートはもうちょっとうまくまとめてくれればよかったなぁと思います。

そしてもう二つ目。それが装備です。弓も防具もそうなのですがいろんな種類が存在するのです。ですがどれも見た目が近くてあんまり面白みがある見た目になれないなとちょっとがっかりしました。もっと種類があればなと思います。

3つ目にボス戦です。ボス戦といってもメインクエストのボスですね。このボス戦が毎回毎回同じような敵なんですよ。迫力あって面白い戦闘にはなるんですけど見た目があんまり変わらないものだからここもちょっと頑張ってほしかったです。

最後にRPG要素です。RPGの基本となるレベル上げが作業に感じない程度のゲームプレイは良かったのですが、レベルを上げた際にスキルをアンロックできます。そのスキルにあんまり魅力を感じることができなかったのはちょっと残念でした。どれも地味なものとは言いませんが、ありきたりのものばかりで中にはこれスキルに入れるべきかな?と思うものもありました。スキルだけではなく全体的に見ればRPG要素が弱いかなと思います。もうちょっと強めにしても良かったでしょう。

まとめ

新規IPのゲームとしてかなりの不安要素を抱えていた今作でしたが、ふたを開けてみればテンポの良いゲームプレイと夢中にさせる登場する機械獣のモデリングは時間を忘れさせてくれました。世界そのものもありきたりな世界ではなく毎回新たな発見をさせてくれたのもまた面白かったです。ちょいちょい物足りない部分はありましたが全体的に見ればうまくまとめられたゲームだと思います。触る価値は十分にあります。RPGだからと敬遠する人でも十分に楽しめる作品であると言えるでしょう。もし私がこのゲームを買うべきかと聞かれれば即答でYESと答えるでしょう。

8/10

「Horizon Zero Dawn」ファストトラベルを無制限に行う方法

「Horizon Zero Dawn」

今作にはファストトラベルという要素が存在します。

まぁあの広い世界をひたすら行き来するのは飽きちゃいますもんね。でも今作のファストトラベルには特定のアイテムが必要で、そのアイテムを消費してファストトラベルを行います。

かなり便利な要素であることからその特定のアイテムが枯渇するプレイヤーもいることでしょう。そこで今回はそのファストトラベルを無制限に行う方法を教えます!!!

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必要なもの

・シャード×50

・キツネの皮×1

・脂身肉×10

いずれも動物を狩っていれば10分かそこらで揃います。

 

手順

まずメリディアンという町に到達できるところまでゲームを進めてください。f:id:Ana_Gsol00:20170303113949j:plain

 

そして市場の中にいる商人と取引を行ってください。f:id:Ana_Gsol00:20170303114009j:plain

その商人のもつ商品の中にある「資源」の欄からゴールドトラベルバッグを購入してください。

以上。

残ったトラベルバッグは捨てるなり売るなりしてください。

良い旅を。

 

「Horizon Zero Dawn」を12時間プレイした感想

ついに発売されました「Horizon Zero Dawn」

早速発売日である昨日、朝一で買ってきてプレイしました。

一言で感想を述べるとしたら「面白すぎる」この一言に限る。f:id:Ana_Gsol00:20170303093244j:plain

オープンワールドRPGとして開発された本作。個人的には結構心配してたんですよ。そのことについてちょっと前に記事にしてるのでよろしければご一緒にどうぞ。

 

ana-gsol00.hatenablog.com

 そんな心配していたこともいざ製品版に触ると意外や意外。大抵のオープンワールドゲームって必ずダレるパートが存在するのですが、まったくそういうことはなく、むしろ無駄のないゲームプレイができて時間を忘れてプレイしちゃってます。

 

そんなプレイの中でも私はフォトモードにはまってしまいまして毎回の戦闘でついつい写真撮っちゃってます。そんなフォトモードのつくりはほんとにすごいですよ。自分の思い通りに撮れるのはほんとにうれしいことで、このフォトモードだけで買った甲斐がありますよ。f:id:Ana_Gsol00:20170303093928j:plain

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まだまだ書きたいことはたくさんありますが、それはまた後日レビューで書きます。

ただひとつこのゲームをプレイする価値があるかと聞かれれば、間違いなくYESと答えますよ。

「ニードフォースピード(2015)」ちょっとした感想

ここ最近セールで80%オフで購入した「ニードフォースピード」をやってみました。

発売当初から好きなシリーズというだけあって気になってはいたのでちょっと期待してプレイしてました。

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正直なところあまり期待すべきじゃなかった...むしろ期待外れ

レースゲームとしてはよくできたゲームだと感じます。走っていて気持ちが良いのはもちろんですが、コース含め雨の降る夜という舞台そのものがゲームの雰囲気を最高潮に持っていってくれてそこに自身の車の写真を撮るというのはもう最高に楽しいですよ。

レースゲームとしての面白さに含め、このゲームの1番楽しいところは車のカスタマイズでしょう。車のカスタマイズは車のパフォーマンスを高める中身のカスタムとスポイラーやボンネットといった外見のカスタムがあります。これらのカスタマイズは大抵難しそうなイメージがありますけど特に難しいなと思うことはなく、中身のカスタムはグレードというものが設定されていてそのグレードの高いものを購入することで車のパフォーマンス能力が高まり、外見のカスタムは自分がカスタムしたい部分にポインターを合わせるだけで選択できるので車に詳しくない人でも好きなように直感的にカスタムすることができ、簡単にモンスターマシンを作ることができるのはすごい親切だなと思いました。

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じゃあなぜ期待外れだったのか?

それはゲームシステムそのものです。

今作にはREPというレベルが存在しており、これはドリフトなどの技を見せたり、レースを完走したりなどアクションを行うことによって経験値がたまります。これがレベルアップすると車のカスタマイズアイテムとカスタマイズできるパーツそのものがアンロックされます。ということはゲームを進めないと今作で最も面白いパートがプレイできないということです。尚且つそのおかげでゲームプレイそのものが作業に感じられてしまったのが個人的に残念。

そしてこれが個人的にくそ仕様でしかないなと思ったのですが、「仲間からの連絡」です。今作には主人公であるプレイヤーに何人かがミッションとして電話で連絡をくれるのですが、この連絡がいつでも問答無用でかけてくる!!!!

仮にシリアスなゲームパート中に突電電話が鳴って、応答するやいなや「よぉ!なぁなぁこれからすげえやつとレースするんだ!!!一緒にどうよ?」なんて言ってくるんですから高揚したテンションが削がれてしまう。この電話のおかげで私はそっとゲームの電源落としましたね。

 

レースゲームとしてお勧めしたいとまではいきませんでしたが、良いゲームだと思います。ですがゲームそのものとしては個人的に二度と起動することはないでしょう。

 

「ゴーストリコン ワイルドランズ」で注目すべきこと

トム・クランシーシリーズ最新作「ゴーストリコン ワイルドランズ」のオープンベータがもうすぐ解禁される中、これを待ち望んでいるユーザーもいれば、そのまた逆のユーザーもいる。そんなユーザーの中にはオープンベータ次第で購入検討したいという人もいるであろう。

そこで今回は私なりに「ゴーストリコン ワイルドランズ」で期待すべき注目点をいくつかまとめてみたので、オープンベータのプレイ前や購入前にでも参考にしていただければ幸いです。

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1.「キャラクタースミス」

今作をプレイするにあたって誰もが最初に通る道。それが「キャラクタースミス」である。これはあなたの思うように兵士を作り上げられるモードで性別選択から始まり、服装、髪型、タトゥーなどこと細かく設定することができる。

例えば女性キャラを作るとしてタンクトップの上にギリースーツを着せることだってできるし、男性キャラで上半身全体にタトゥーを入れて顔にも入れてしまうことだって可能だ。もちろんよくある特殊部隊の格好がしたい人はヘルメットからブーツまで全身ネイビーシールズのような格好にすることだってできる

それほど「キャラクタースミス」は今作におけるあなた自身のアイデンティティを作り上げる重要なモードである。

2.オープンワールド

今作はゴーストリコンシリーズで初めてオープンワールドを採用している。舞台は様々な環境が入り組んだ美しい国ボリビア

大麻畑が点在しているジャングルから雪山や塩湖などシチュエーションは様々。

そんな美しいボリビアで任務を忘れて観光するのも良いのではないか?

 

3.「ガンスミス」

 今作で最もプレイヤーが利用するであろうモードがこの「ガンスミス」であろう。これは前述した「キャラクタースミス」に似たようなもので一言で言えば武器のカスタマイズである。ではどれほどカスタマイズできるのか。バレル、スコープ、ストック、アンダーバレル、サイドレール,マガジン、トリガー、ペイントなどなど。銃のありとあらゆるパーツをあなた好みに仕上げることが可能である。「ガンスミス」は「キャラクタースミス」と同等の価値を持ち、全編通してプレイヤーに様々な体験をもたらしてくれるであろう。

 

4.環境

美しきボリビアは仮の姿。いざプレイヤーがボリビアに飛び込むとそこには麻薬カルテルの魔の手によってボリビアは汚れきった大地となっている。

そんなボリビアを探索してみるとわかるであろうが、まさに無法地帯と言えるぐらいそこらへんの電柱に人が首をつられていたり、人々が処刑を受けているところを目撃することができる。これらの演出はボリビアの悲惨な光景をプレイヤーに直接見せることでカルテルの残忍さが身に染みてわかるはずであろう。

もちろんこれら以外にも様々な演出が用意されている。美しきボリビアの景色、街並みを楽しむのも良いが、いわゆる裏の世界を覗くのも今作には価値ある行為ではないだろうか。

 

5.多彩な戦略

今作にはテンプレとされるような攻略方法は存在しない。なぜならそれが今作の大きな特徴の1つであり、アイデンティティだからである。だからこそプレイヤーには攻略に自由が与えられている。

正面から突入するも良し!迫撃砲撃つも良し!ブルドーザーで暴れるもよし!

プレイヤーがなにをしても許される大地ボリビアで好きなように攻略していくのが今作の醍醐味であろう。 

 

まとめ

これは私なりにまとめたものなので実際の製品版ではどうなるか定かではないか今年発売されるミリタリーシューターの中でもかなりの期待作であることには変わりない。

ひとまずベータテストで我々はこのボリビアを楽しむしか手はない。

ゴーストリコン ワイルドランズ」がプレイヤーに良いミリタリーシミュレーション体験を与えてくれることは間違いないであろう。

 

「Horizon Zero Dawn」に心配していること

3月9日に発売予定の全世界待望オープンワールドハンティングアクションRPG「Horizon Zero Dawn」

2年ほど前に発表され、やっと出るのかと思い始める今日この頃。私も購入予定の案件なので大いに期待しています。期待作とはいえ前から個人的に心配していることを書いていきます。

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ゲームバランス

ここ最近になって今作のプレイ動画が続々とyoutubeにUPされているものでいくつか見てみたのですが、かなり難易度が高そうな印象を受けました。コマンドそのものは難しくないと聞いていますが、主人公の体力が最大だとしても序盤から攻撃を食らうと平気で一発KOするような状況もあるそうで気の抜けないゲームプレイだなと感じました。それはそれで生命の存続をかけているという印象をプレイヤーに与えるには妥当な調整だと思われますが、体の小さい敵でも一発KOのようなバランスにはなってほしくないなぁ。

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世界そのもの

今作は広大なオープンワールドで機械生命体を狩っていくのですが、その世界はとてつもなく広く探索のし甲斐がありそうです。ですが今作は荒廃した世界を舞台としているので基本的に建物は朽ちており、人間はあまり自分たちの拠点である集落以外の外界には足を踏み入れないようにしています。そんな外界である荒廃した世界にプレイヤーは投げ出されるのですからこのオープンワールドがもぬけの殻のようなただの張りぼてだったら悲しいものですよね。だからこそプレイヤーがこの広大な世界でいかに楽しいと思えるかがこのゲームの評価の分かれ目なのではないでしょうか?

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ビジュアル

開発が「キルゾーン」シリーズでおなじみのゲリラゲームズであるが故にグラフィックは非常に綺麗でキャラクターや世界のモデリングも非常に魅力的です。中でも機械生命体のモデリングはかなり凝っているみたいで機械ではあるもののまるで本物の動物のような形をしています。筋肉の配置や角の形など「これどこかで見たな」と感じるものです。そして機械ですから液体を背負っていて、それを燃料としていたりと様々なSFらしい特徴を持っています。f:id:Ana_Gsol00:20170220210833j:plain

今のところビジュアル面で心配なところはないと思われますが、問題は主人公のアクションです。機械生命体のビジュアルがカッコ良いだけに主人公がただひたすら弓でちまちま攻撃したり、罠を設置しても傍から見れば地味だと私は感じます。一応それを補うような形で武器カスタマイズに属性を持たせて攻撃を派手にさせることにはできるみたいですけど、やっぱり動画を見ている限り敵のアクションが何十倍と派手でカッコ良いんですよ。だから世界そのもので楽しませるのも大切だとは思いますが、自分の操るキャラクターに愛着が持てるようにそれなりの工夫を施すことも大切だと思います。

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いかがだったでしょうか?どんなゲームにもやっぱり不安要素はあるものです。これは仕方ありません。

現状「Horizon Zero Dawn」は海外での評価が高くゲームプレイそのものは間違いないものだと考えることもできます。3月9日の発売を期待して待ちましょう。

 

「仁王」レビュー

イギリス人が戦国の日本を舞台に妖怪と戦うアクションゲーム「仁王」

つい先日感想をupしましたがクリアしましたのでレビューしていきます。

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 これはダークソウルやブラッドボーンのコピーではない

私が仁王を買ったときに言われたんですよ。「これダクソのパクリでしょ?」確かにそういわれてもおかしくないです。「死にゲー」をコンセプトに製作された本作は既存の死にゲーとゲームの基本的な流れが変わりません。敵を倒して経験値を得て、それを使って好きなようにレベルアップする。だが戦闘中に死ねばその経験値は0となり、その経験値はフィールドに落っこちているものの回収に失敗すると完全消滅してしまう。ではなぜ仁王が既存の死にゲーのコピーではないと言えるのか?その理由の一つとして仁王独自の成長システムにあります。ゲームの基本となる流れの中に成長要素が存在しますが、この成長要素はプレイヤーが操作する主人公そのものに限った話ではありません。仁王には主人公はもちろん武器、防具、スキルなど様々な成長要素が存在しており、ゲームをやりこめばやりこむほど強くなり、その成長の選択肢は増えます。尚且つ、この選択はいかなる状況でもプレイヤーは行うことが可能です。ゲームが中盤でも、終盤でもいつでも可能です。ゲームを始めたころはただ敵を斬りつけるだけだった主人公が、いつしかまるで忍者のような素早い動きを得意とし敵を翻弄させられるものになれれば、重い一撃にフォーカスしたキャラクターにもできる。これは私の主観的な意見だがダークソウルのようなゲームのクリアまでキャラの変更を促さない死にゲーに対し、仁王ほどプレイヤーに成長の自由をいつでも提供してくれる死にゲーは既存の死にゲーと差別化することに成功しているでしょう。

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気の抜けない戦闘

死にゲーであるがために戦闘は仁王で最も重要なシークエンスです。序盤から敵が容赦なくプレイヤーに襲い掛かります。仁王では刀、二刀流、槍、斧、鎖鎌の近接武器のほかに弓、火縄銃、大砲といった遠距離武器、手裏剣や御札といったアイテムのおおまかに3つのジャンルに分けられた装備を使いこなして戦闘を行います。それに加え近接武器には上段、中段、下段という3つの構え方が存在しており、上段は隙が大きいもののダメージが大きいパワー型、中段は隙が少なく、ダメージもまずまずといったバランス型、下段は隙が無く、ダメージは少ないものの速い攻撃を充てることが可能なテクニカル型という以上のものをプレイヤーは使いこなさなくてはなりません。それも戦う場所によってはかなり不利になる構えが存在することからゲーム中ずっとバランス型である中段で押し切ることは難しいでしょう。この要素は使いこなせるようになると非常に楽しい要素でゲームをやりこむと武器の新しい技やコンボを身につけられることから中段から上段に構えを変え、追い打ちをかけることが可能であったり、そこから追い打ちをかけたのちに下段でさらにダメージを与えるなどといった戦略性の高い戦闘が実現されています。ですがそこに絡んでくるのが気力といういわゆるスタミナゲージです。これはアクションを起こすほどゲージが減少しますが、その後は自動回復します。これは近年のアクションゲームによくある要素ですよね。ここでさらに仁王独自の要素として残心と呼ばれるものが絡んできます。これは消費したスタミナを瞬時に回復することができる要素でこの要素があるおかげで仁王の戦闘はより深みを増したものとなったでしょう。もちろんですが、これらの要素はプレイヤーのみならず、敵に対してもまったく同じように絡んでいるのでまさに真剣勝負と呼ぶに相応しい設計となっているなと感じました。そしてこの戦闘システムがまた既存の死にゲーと差別化できている一つの要因なのでしょうね。

 

仁王の肝となるボス戦

仁王が最も映えるシークエンスというのがボス戦でしょう。道中の雑魚敵ですら本気で襲い掛かるのにボス戦なんてもっと本気です。でもそれが仁王の良いところで本当の真剣勝負というものをプレイヤーに見せつけるには最も効果的なシークエンスであるが故にプレイヤーには道中の攻略以上の集中力を引き出させてくれます。道中の敵でさえもスピード感のある戦闘を有するこの仁王でボスは攻撃の隙を与えてくれないくらい容赦ない。破壊力の高いボスたちがこれほどまでにスピード感のある戦闘を提供してくれるのはプレイした私も満足しました。攻撃の隙がないと前述したが、リトライするうちに必ず攻撃のチャンスというのが見えてくる本作。この点はほんとよくうまくバランス調整したなぁと感心するレベルです。これらを踏まえ、死んだときのストレスが一気に晴れるかのように仁王のボス戦というのはかなりの達成感をプレイヤーにもたらしてくれます。じゃあ全然ボスが倒せる気がしないと感じたらどうすれば良いか?そこで登場するのが守護霊というものです。これはプレイヤーのステータスを一定時間上昇させたり、攻撃そのものを強化して大ダメージを与えるなど効果は様々で攻略には必要不可欠なものとなるでしょう。とはいえこれがバランスブレイカーになるのかといえばそういうわけでもなくてしっかりと立ち回ることができない限りは無駄骨となるでしょう。この点のバランス調整もうまくできているのでチート級の力は発揮するもののバランスブレイカーにはなることがないので安心して死にゲーを満喫することができるでしょう。またそれでも難しいと感じるならば、協力プレイでオンライン上のプレイヤーを呼び出して共闘することも可能です。とはいえそれでも難易度が高いのは変わらないのですが...

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まとめ

 

主に戦闘に関することをメインに書いたものの個人的に仁王のミッション構成はパーフェクトだと思っています。適度に難しく作業を前提としてしていない仁王のスタンスはかなり好きです。尚且つレベル上げや装備の厳選などの大抵、単調に思わせる面白くないシークエンスを面白く仕上げている仁王は12年の開発期間を無駄にしていない出来と言えるでしょう。手ごたえのあるアクションそのものは触っていて単純に面白いのに見ているだけでも面白いと感じさせるこのゲームのビジュアルも近年のゲームにおいてトップクラスに良いと思います。海外で今年のGOTY候補として話題を呼び、正直「クソゲーだろうなぁ」とベータをプレイした私が何も期待せずに買ってきた仁王は今のところ今年のマイベストゲームであり、私が今までプレイしてきた戦国時代をテーマとしたゲームの中でもベストになった仁王に感謝。素晴らしいゲームでした。

 

9/10

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長々と書いてきましたが読んでくれてありがとうございました。